この記事は、開発生産性アドベントカレンダー 2022の1日目の記事です。
最近、街のうわさで、Developer Productivity Engineering、略してDPEという言葉を耳にします。
- 海外の事例
- 国内の取り組み
- カンファレンス
- DPESummit 2022
- Speakerを見るとBig Techが並んでいる
- Developers Summit 2022夏
- DPESummit 2022
- その他
Developer Productivity Engineeringとは?
大枠の定義は「価値を届けやすくなるよう開発の効率性、安定性あるいはエンゲージメントを最大化する技術的なプラクティスや考え方」だと私は捉えています。
例えば、デプロイのパイプラインやCI/CD、テストといった技術領域を対象に効率性や安定性の改善活動をします。より広範には、情報の伝達などコラボレーション、心理的安全性も対象です。
機能開発を直接的にするよりも、足回りを整えるイメージですね。
SREと職務が重なるところがあったり、Developer Experience EngineeringでDXEと呼んでいる例もあるようです。
背景
この10年の「Developer Productivity」のGoogleトレンドを見てみると、2018年ころから上昇傾向にありそうです。この背景はおそらくDORAによる「Accelerate」です。
この本、あるいは研究では、Developer Productivityと収益など組織のパフォーマンスの因果関係を示しています。
また、Developer Productivityがよくなることで、バーンアウトを軽減したり、職務満足度が上がることも統計的に示している点も特筆すべきポイントです。つまり、エンジニアの幸せに円滑な開発は効くと。
DPEに時間を使う判断を後押しするなと。
最近の情報を研究を追うには、State of DevOps を参照すると良いです。もし和書のLeanとDevOpsの科学を購入される場合は、P242,P243の見開きに全てが詰まっています。
こうした話は、id:t-wada と
id:Yasaichi のPodcastで熱く語られてます。特にAccelerateが出版された2018年ころ技術プラクティスにフォーカスが当たる、技術の振り子の話が個人的には好きです。必聴です👍
さいごに
開発生産性、Developer Productivityをテーマにしたアドベントカレンダーは、おそらく日本だと初めてだと思います。なんとか完走したいですね!以上、1日目の記事でした。